グレートコンジャンクション2020
一昨日の2020年12月17日、Twitterに月と2つの星の画像が次々に投稿され、自分のアカウントでは日本各地からの華麗な夜空が満載なキラキラしたタイムラインになっておりました。14日にはふたご座流星群の極大もあったため、ほぼ連日のキラキラです。まずはそのふたご座流星群の印象に残った画像のツイート達。
ふたご座流星群の流れ星のおすそ分け☆彡
— KenKen (@KenKenPhoto) 2020年12月13日
富士山横のでっかいやつ、ご利益ありそう🙏
みなさんの願いが叶いますように✨
(昨晩撮影) pic.twitter.com/VlsecLU6mj
昨晩は雲が多かったですが、ふたご座流星群が活発でした。2020年12月13日夕方から14日未明にかけて流れた流星を、富士から北西・北東・南・北の高い空に向けた広角カメラで見た様子です。赤い光は、宇宙に向かって放たれるスプライトやエルブスで、ときどき空を赤く染めていました。 pic.twitter.com/0A9t12INXA
— 藤井大地 (@dfuji1) 2020年12月14日
ふたご座流星群 2020。桜島上空の一閃。 pic.twitter.com/o0SHrJfF6R
— yasu.autumn914 (@butumn9141) 2020年12月17日
天体ショーはなにしろスケールが大きいため、映り込む背景も広がりを感じられるものが多く、普段スマホの画面ばかり見ている身としては見ているものの大きさのギャップに目眩がする程。今、住んでいるところはあまり星空がはっきり見えたりもしないので、そういう場所にも随分行っていないな、と遠い目になったりもします。
そして、写真と言えばのナショナルジオグラフィックも大注目なグレート・コンジャンクション。
土星と木星という明るく動きのはっきりした天体での現象なので、こちらは肉眼でも見やすいものになっている様子。17日には月も近くに見える為、三者(と印象的になりそうな背景)をひとつのフレーム収めるために工夫を凝らして狙い澄ましたショットがドッカンドッカン投下されることに…。
松本城の上空で初月・木星・土星が大接近🌘✨️
— みや (@HopsosMiy) 2020年12月17日
よく見ると、土星は楕円に写り、木星の周りには衛星も確認できて、宇宙を感じた冬の夕べ🤔 pic.twitter.com/T7KSYpbF6r
17日夕刻から夜のはじめ頃にかけて、地球照を抱いた月齢2.4の三日月と木星・土星が共演し、南西の空を賑やかに彩りました。
— Toshi@チーム房総 (@Naistar_photo) 2020年12月17日
木星と土星の両者は明日以降も接近を続け、22日午前3時、約400年ぶりに月の直径の約4分の1の距離にまで接近します。#木星と土星 #木星土星超大接近観測プロジェクト pic.twitter.com/R5tLcS25xC
木星、土星に接近した三日月が富士山に沈みます。#パール富士#木星#土星 pic.twitter.com/mQWXZhB45L
— 逍遥麿 T.Yoshikawa (@syouyoumaro12) 2020年12月17日
宵空に太陽系を望む。
— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2020年12月18日
地球の衛星(月)と土星、木星。
拡大すると土星の衛星タイタンや木星の衛星たちも写っています。
(昨日、望遠レンズを使って撮影)
今週もお疲れさまでした。 pic.twitter.com/IWE4MT1H2i
これだけでも圧倒される光景ですが、KAGAYAさんのツイートにもあるように、土星と木星の最接近の本番はまだこの後にやって来ます。その近さのレアさ、一生もの。
今月のお勧め天文現象には、一生に一度級のものがあります。
— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2020年12月18日
昨日の三日月、木星、土星の光景もそうですが、
これから数日間、木星と土星がこれほど近づいてすれ違う様を見られるのはわたしも初めてのことです。
双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方は準備しておきましょう。 https://t.co/XoSYdv4Yxi
そしてその日付も色々と意味が重なってくるが故に、占星術な方面のざわついている様子。今回は特に200年単位の大イベントの話になる為、こちらは時間的な意味で普段見ているものとの大きさのギャップに目眩がしてきます。(天文学の数字の桁からするとこれも小さい話なのだろうとは思いつつ)
今回のグレコンはたまたま冬至と重なりますが「クリスマス」の起源が冬至祭であるという説が有力で、また、あのベツレヘムの星が木星と土星のグレコンだったという説があることと重ね合わせると、なんだかエモいのです。
— 鏡リュウジ (@Kagami_Ryuji) 2020年12月17日
とはいえ、そんなツイート群を眺めながら自分が思っていたのはそれに近いような遠いような宇宙の光の国からやってきた特撮ヒーローの事なのでありました。12月19日土曜日が『ウルトラマンZ』の最終回だったせいで、その前日は気もそぞろでブログどころではなかったのですなんてこった!いきなりの急カーブだけど、ここまでの話題と全く関係が無いわけでは無いのですほんとに。どういうことか分かってもらいにくい事柄であることは分かってる。訳わかんないと思う。ただ、このグレートコンジャンクションの時期にたまたま『ウルトラマンZ』の最終回が放送されたりYouTubeで配信されたりするのは、冬至と被るのと同じくらいにエモいことだなあと思ったりする人間もいるのです。どうしてそんな話になるのか?先ほどの鏡リュウジ氏のスレッドの最後のツイートを見てみましょう。
大きな意味での「行く年来る年」。古き年と新しき年の二つの顔をもつJanusのイメージとも僕には重なって見えます。ヤヌス、ジャニュアリー(1月)の語源です。そう、Great January
— 鏡リュウジ (@Kagami_Ryuji) 2020年12月17日
ウルトラマンZには男女2人で変身する(していた)ウルトラマンが登場します。第19話「最後の勇者」でZの救援に駆けつけるそのヒーローの名はウルトラマンA。その願いを「戦いを終わらせる者」の意味で名付けたZに託すその関係性は分かりやすく始まりと終わりのA to Z、それはまたAとZが倒した相手の力がウルトラマンZの最終決戦の火蓋を切ることにもなる、終わりの始まりでもありました。
昭和の雰囲気を色濃く漂わせる古参のウルトラマンAと、令和の新人ウルトラマンZの組み合わせ、更に『ウルトラマンZ』にはAの変身者の1人、「月」星人である南夕子の不在を埋めるように(?)月の要素を背負ったキャラクターが登場していることも含めて、このグレコン(そんなカジュアルな四文字略語、アリなのか…と初めて目にした時は驚いた)の時期に、この12月の夜空の様相にも似た因縁満載な宇宙人のお話が一旦は終わるというのは、それこそ脚本家の人そこまで考えてない展開だと思うのですが、それはそれとしてうまいこと収まるかもしれない、と思って身構えていたのです。
結果ちゃんと収まりました。お話としては勿論、勝手に身構えていた部分に関してもきっちり締めてもらえた…というか自分にはそう見えた終わり方。吹原さんすごい。土/地の時代から風の時代に切り替わっていく変化の時に相応しい終わり方だと思ったのです。いや、ミューテーションのことまで何がどうなるかはっきり理解しているとは言えないけど、とにかく新鮮さと風通しの良さ、それぞれのコミュニケーションの成立の仕方など、綺麗に決まっていく気持ちの良い最終回でした。YouTubeで2週間配信されるし、配信もあるので今のうちに是非。
そして今期は特撮でも仮面ライダーの方の楽曲を担当されている東京スカパラダイスオーケストラの「風」が印象的な曲を。
「電波を通じてラジオで繋がるときと同じように『空で繋がる』こと」グッと来ます。