グレートコンジャンクション2020

一昨日の2020年12月17日、Twitterに月と2つの星の画像が次々に投稿され、自分のアカウントでは日本各地からの華麗な夜空が満載なキラキラしたタイムラインになっておりました。14日にはふたご座流星群の極大もあったため、ほぼ連日のキラキラです。まずはそのふたご座流星群の印象に残った画像のツイート達。

 天体ショーはなにしろスケールが大きいため、映り込む背景も広がりを感じられるものが多く、普段スマホの画面ばかり見ている身としては見ているものの大きさのギャップに目眩がする程。今、住んでいるところはあまり星空がはっきり見えたりもしないので、そういう場所にも随分行っていないな、と遠い目になったりもします。

そして、写真と言えばのナショナルジオグラフィックも大注目なグレート・コンジャンクション

natgeo.nikkeibp.co.jp

土星木星という明るく動きのはっきりした天体での現象なので、こちらは肉眼でも見やすいものになっている様子。17日には月も近くに見える為、三者(と印象的になりそうな背景)をひとつのフレーム収めるために工夫を凝らして狙い澄ましたショットがドッカンドッカン投下されることに…。

 

 

 

 これだけでも圧倒される光景ですが、KAGAYAさんのツイートにもあるように、土星木星の最接近の本番はまだこの後にやって来ます。その近さのレアさ、一生もの。

 そしてその日付も色々と意味が重なってくるが故に、占星術な方面のざわついている様子。今回は特に200年単位の大イベントの話になる為、こちらは時間的な意味で普段見ているものとの大きさのギャップに目眩がしてきます。(天文学の数字の桁からするとこれも小さい話なのだろうとは思いつつ)

numero.jp

 

とはいえ、そんなツイート群を眺めながら自分が思っていたのはそれに近いような遠いような宇宙の光の国からやってきた特撮ヒーローの事なのでありました。12月19日土曜日が『ウルトラマンZ』の最終回だったせいで、その前日は気もそぞろでブログどころではなかったのですなんてこった!いきなりの急カーブだけど、ここまでの話題と全く関係が無いわけでは無いのですほんとに。どういうことか分かってもらいにくい事柄であることは分かってる。訳わかんないと思う。ただ、このグレートコンジャンクションの時期にたまたま『ウルトラマンZ』の最終回が放送されたりYouTubeで配信されたりするのは、冬至と被るのと同じくらいにエモいことだなあと思ったりする人間もいるのです。どうしてそんな話になるのか?先ほどの鏡リュウジ氏のスレッドの最後のツイートを見てみましょう。

 ウルトラマンZには男女2人で変身する(していた)ウルトラマンが登場します。第19話「最後の勇者」でZの救援に駆けつけるそのヒーローの名はウルトラマンA。その願いを「戦いを終わらせる者」の意味で名付けたZに託すその関係性は分かりやすく始まりと終わりのA to Z、それはまたAとZが倒した相手の力がウルトラマンZの最終決戦の火蓋を切ることにもなる、終わりの始まりでもありました。

昭和の雰囲気を色濃く漂わせる古参のウルトラマンAと、令和の新人ウルトラマンZの組み合わせ、更に『ウルトラマンZ』にはAの変身者の1人、「月」星人である南夕子の不在を埋めるように(?)月の要素を背負ったキャラクターが登場していることも含めて、このグレコン(そんなカジュアルな四文字略語、アリなのか…と初めて目にした時は驚いた)の時期に、この12月の夜空の様相にも似た因縁満載な宇宙人のお話が一旦は終わるというのは、それこそ脚本家の人そこまで考えてない展開だと思うのですが、それはそれとしてうまいこと収まるかもしれない、と思って身構えていたのです。

結果ちゃんと収まりました。お話としては勿論、勝手に身構えていた部分に関してもきっちり締めてもらえた…というか自分にはそう見えた終わり方。吹原さんすごい。土/地の時代から風の時代に切り替わっていく変化の時に相応しい終わり方だと思ったのです。いや、ミューテーションのことまで何がどうなるかはっきり理解しているとは言えないけど、とにかく新鮮さと風通しの良さ、それぞれのコミュニケーションの成立の仕方など、綺麗に決まっていく気持ちの良い最終回でした。YouTubeで2週間配信されるし、配信もあるので今のうちに是非。

m-78.jp

そして今期は特撮でも仮面ライダーの方の楽曲を担当されている東京スカパラダイスオーケストラの「風」が印象的な曲を。

「電波を通じてラジオで繋がるときと同じように『空で繋がる』こと」グッと来ます。

www.youtube.com